スポーツジムについて色々調べてたらスポーツジムとフィットネスクラブの両方の言葉が使われていたけど何が違うの?
これからスポーツジムやフィットネスクラブに転職したいと考えているなら、スポーツジムとフィットネスクラブの違いは基本知識として知っておいてほしい。転職後の研修でおそらくこれら違いについては教えてもらえません。
この記事を読めばスポーツジムとフィットネスクラブの違いがわかり、それぞれの特徴についても私の経験を交えながら解説しますので最後までご覧ください。
スポーツジムとは?フィットネスクラブとの違い
日本にはスポーツに関する大学が200校以上あり、卒業後フィットネスジムやフィットネスクラブに就職したいと思っている人が多くいます。そもそも皆さんはフィットネスジムとフィットネスクラブの違いをご存じでしょうか。意外にも現在スポーツジムに努めている社員ですら答えられない人が多いのが現状です。
まずはスポーツジムとスポーツクラブの違いを押さえておきましょう。
スポーツジムの設備にプールやスタジオ、スパなどが付帯されてフィットネスクラブになるという理解でOKです。
スポーツジムもフィットネスクラブも会員制で月額の料金を支払っている。一部回数券や無料の法人会員なども扱っている場合がある。
スポーツジムとフィットネスクラブの特徴
スポーツジムとフィットネスクラブの違いがザックリと分かったところで、2つの特徴を見ていきましょう。
スポーツジムの特徴
スポーツジムは「ジム」と略されることがほとんど。会話の中で「今日は仕事帰りにスポーツジムに行ってくる」なんて言いません。
今日は仕事帰りに「ジム」に行ってくる!
主な特徴は施設にスタッフが少人数、もしくは不在で、設置されているマシンを使って1人で黙々とトレーニングすること。
スポーツジムの特徴1:ジム経験者におすすめ・初心者に不向き
基本的には自分でマシンを使ってトレーニングするスタイル。メニューを組んだりオリエンテーションのサービスは無いことが多い。
正直、ジム初心者にはおすすめしません。
入会したら「勝手にどうぞ」スタイルです
初心者におすすめしない理由も解説します。
この状況で運動初心者やジム初心者がトレーニングして結果を出せるとは思えません。みんな何かしら目指す目標があってわざわざお金を払ってまで入会し、トレーニングしています。その目標に到達するためにはマシンの使い方である基本から知っておく必要があります。
私が担当した経験のある店舗のアルバイトスタッフや社員はマシンの使い方が分からず、それなりに「動かすことが出来る」というレベルでお客さんに説明していました。。。
インストラクターではないにしても最適限の使い方は知っておかなければなりません。このビックリ話は他のスポーツジムでも同じで、ジム経験がないスタッフや社員が多いのです。社員はスポーツの学校を卒業していたりと経験がある人もいますが、スタッフに関してはアルバイト。ほとんどのスタッフは正しい使い方どころか動かし方も知らないのです。
スポーツジムの特徴2:人件費削減
スポーツジムは24時間営業365日であることが多く、ジム経験者を主なターゲットにしていることもあり、お客様対応が少なく少人数制で店舗を回しています。24時間365日誰かが常駐しているわけではなく、朝や夜は警備会社であるアルソックやセコムなどがセキュリティ管理しています。
管理といっても店舗には常駐せず、お客さんがどうしても必要な時に呼べる仕組みになっています。
一日を通してお客さんの対応が少なく、業務は対応よりも圧倒的に店舗の清掃をしていることの方が多いんだ
店舗によっては入会受付も端末で行う事があります。スポーツジムは対応が少ないため人件費削減に注力しているのです。
スポーツジムの特徴3:基本アルバイトスタッフが対応
スポーツジムで常駐しているスタッフは社員と思われがちですが、実はほとんどがアルバイトスタッフなのです。お客さんに伝えるとかなりビックリされます。店舗に対して社員1名、スタッフ4名や場合によっては社員が他店と掛け持ちしてアルバイトスタッフだけで店舗を回していることもあります。会社としてはその分さらに人件費を抑える事ができます。
この仕組みが本当に良いかどうかは別の話ね。。
フィットネスクラブの特徴
フィットネスクラブもスポーツジムと同じく「ジム」と略されることがほとんどです。主な特徴は施設にトレーニングマシンが並んでいるだけではなく、プールやスタジオ、スパなどが付帯していること。スタッフの人数は多く、オリエンテーションや無料メニューの作成など初心者に優しい無料サービスが設けられています。
最近ではコスト削減でオリエンテーションやメニュー作成をカットしている店舗もあります。初心者の方はどこまで無料でサポートしてくれるのか確認してから入会する必要が出てきたのが現状です。
フィットネスクラブの特徴1:ジム経験がない初心者向き
フィットネスクラブの運営の基本は初心者に優しいオリエンテーションやメニュー作成がサービスの一環になっていること。メニューの中には身体の状態が分かる体組成計を利用できるサービスもあり、測った数値を基にスタッフがカウンセリングしたり今後の運動のサポートを行う。
スポーツジムよりサービスが豊富な分、スタッフ1人ひとりの知識や経験、カウンセリングスキルが高いのが特徴です。
私はフィットネスクラブのアルバイトから勤務をスタートして、スポーツジムの経験も踏んでいるからスポーツジムとフィットネスクラブの違いを十分に理解した上で、初心者にはフィットネスクラブをおすすめしたい
フィットネスクラブの特徴2:スタッフとコミュニケーションが取れる
特徴1でお伝えしたようにスタッフに運動のアドバイスを受けることができる。アドバイスを受けたらそれで終わりではなく、その後の運動サポートも行ってくれる。目標に向けて1時間ほどかけてマシンを説明するオリエンテーションに参加した場合、担当者としてマシンを説明してくれるため、その後も気づかって声を掛けてくれる。スタッフとコミュニケーションを取りたいならフィットネスクラブをおすすめします。
オリエンテーションに参加すると何度かカウンセリングの機会があるため時間をかけて運動の悩みを相談したい時には便利だよ
フィットネスクラブの特徴3:ジム仲間が作れる
フィットネスクラブはスポーツジムにはないスタジオがある。スタジオではスタジオプログラムというレッスンがあり、30分~60分程度の時間、スタジオの中で流れる音楽に合わせて1人のインストラクターと多数の参加者で一緒に動き、汗をかいて楽しむエクササイズを行います。
スタジオに何度か参加すると参加者同士で喋る機会が増えてくるんだ
特に常連さんが話しかけてくれることが多く、そこから繋がりが広がるんだ
ジムに通う目的は人ぞれぞれ。半年後の結婚式に向けてダイエットや単に痩せたい、筋トレなど、運動に関する目的だけとは限らない。
フィットネスクラブに通う目的の1つに「出会い」を求めてくる若い男女が多い
実際に私もお客さんから何度も「出会いはありますか?」と聞かれたことがある
私は正直に「ある」と答えていました。ただトレーニングマシンだけを利用していては出会うきっかけが無いのでスタジオに参加することをおすすめしていました。
私がインストラクターを務めていたスタジオレッスンに参加してくれている人を誘って飲み会をする機会が頻繁にありました。
いつも帰りは朝方で会員さんとカラオケではしゃぎまくってましたが・・・(笑)
フィットネスクラブはジム仲間が作れて出会いの場でもあるのです。これがスタッフや社員、特にはスタジオインストラクターも兼務していたら。。想像にお任せします!
フィットネスクラブの特徴4:必ずスタッフが常駐
スポーツジムはスタッフが不在の時間や一日全く不在の曜日があったり社員とスタッフ数名で店舗を回しています。フィットネスクラブは社員が2名以上いることが多く、スタッフも10名以上、別に清掃スタッフまでいます。
大きな理由としてはお客さんへの対応の差。スポーツジムはスタッフへの対応が必要最低限なことに対してフィットネスクラブはメニュー作成やスタジオプログラムなどお客さんへの対応が多い。スポーツジムでのほとんどの業務が清掃であることに対して、フィットネスクラブはお客さんへのコミュニケーションなど対応がほとんどなのです。
対応が多い分、スタッフは必ず常駐しています。フロントスタッフとジムスタッフに分かれており、それぞれ最低でも1名以上は常駐しています。
スポーツジムのようにスタッフ不在の時間や曜日はなく、営業中は必ずスタッフが常駐しています。
まとめ
スポーツジムとフィットネスクラブの違いは分かりましたか?スポーツジムはトレーニングマシンが並ぶ施設。フィットネスクラブはトレーニングマシン以外にプールやスタジオ、スパが付帯された施設です。しかし近年ではこの常識が覆されているように思います。スポーツジムでオリエンテーションやメニュー作成、オプション設備を導入したり、フィットネスクラブがオプション設備を導入したり。あの手この手で競合との差別化戦略を図っています。
ここで紹介したスポーツジムとフィットネスクラブの違いや特徴は基本の考え方として覚えておきましょう。
スポーツジムやフィットネスクラブで働くスタッフ、社員として常識レベルの範囲内として覚えておいてください。