・既存スタッフの扱いが難しい
・どうすれば信頼されるんだろう
・スタッフが言う事聞いてくれない
既存スタッフが勤務している職場に配属されたあなたは配属された瞬間から悩みを抱えることでしょう。
既存スタッフの扱いはそう簡単ではありません。
だって、既存スタッフはあなたより社歴が長く知識も経験もあり仕事ができるんですから。
ふん、新卒か。
こう思われても仕方ありません。
私は既存スタッフがいる職場に配属になった新卒の悩みをさんざん聞いてきました。
悩みのほとんどがスタッフとの人間関係です。
人によっては割り切って既存スタッフがいないと思って仕事をするという作戦に出た新卒までいました。
まぁ最初はさんざん既存スタッフから悩み相談を受けましたね。
そしてもちろん新卒からも相談を受け、何度も面談を実施しました。
面談については【社員初心者編】 仕事の人間関係に問題が発生したらまずは面談!をご覧ください。
しかし最終的に
新卒さんが店舗責任者で良かったです。
と嬉しい声が聞こえるようになりました。
流石に私はこの声に驚きましたけど(笑)
幾度とない悩み相談室を開いた甲斐がありました。
この記事では、既存スタッフにあなたの言う事に対して納得させるコツを解説していきます。
この記事を読めば、既存スタッフはあなたを尊敬し、リーダーと認めてくれることでしょう。
だって、困っている既存スタッフを助けることができるのですから。
これができればもうあなたは新卒ではなく、完全に優秀なリーダーです。
新卒卒業、おめでとう!
新卒が既存スタッフを納得させるスキルを身に付ける理由
本題に入る前に、新卒が配属後やることを順に説明します。
①既存スタッフと面談→ 別記事【社員初心者編】 仕事の人間関係に問題が発生したらまずは面談!で解説しています
②現場の業務をマスターする→ 別記事社会人1年目や新卒が今、一番大切なのは現場業務に集中することで解説しています
③模範になる→別記事【新卒は既存スタッフの模範になれ!】信頼は行動(ABC理論)で勝ち取れ!で解説しています
④そして最後は、既存スタッフにリーダーとして認めてもらうために、スタッフを納得させるスキルを身に付ける
既存スタッフにリーダーとして認めてもらうために、 既存スタッフを納得させるスキルを身に付ける必要があります。
なぜ、既存スタッフを納得させるスキルを身に付けないといけないのか。
・あなたが出す指示を聞いてもらうため
・仕事の依頼を快く引き受けてくれるようになるため
・信頼を勝ち取るため
現場の業務をマスターしたり、既存スタッフの模範になるなど、あなたが直接業務を行うこととは反対に、既存スタッフに指示を出して動いてもらうという少し難易度の高いスキルを身に付けることができればあなたは「新卒」卒業です。
あなたの「判断力」が既存スタッフを納得させるカギを握る
結論、あなたが下す判断により、既存スタッフの困りごとが解決できれば、後に既存スタッフはあなたの言う事に納得するようになります。
分かりにくいと思うので例を挙げます。
困りごと「チラシのタイトル編」
このチラシのタイトルで良い案ありませんか?
このチラシのターゲットはダイエットしたいと考えている女性ですよね。
うちはダイエットで数多くの実績があります。
「3ヵ月で-5kgに成功した女性が続出!」はどうですか?
実際に続出していますし、興味を引く内容だと思いますよ。
実績のある人のビフォーアフター画像載せると信憑性が上がりますよ。
確かにそうですね。
一度作成してみます。
困りごと「お客様の問い合わせ編」
店内に荷物置き棚を設置してほしいと言われているのですがどう返答すれば良いでしょうか?
貴重な意見ですね。
しかし今すぐに設置しますとは言えません。
本当に必要か調査する必要があります。
全てのお客様の声を聞くわけにはいきませんからね。
お客様には「貴重なご意見ありがとうございます。参考にさせていただき検討致します」
と返答してもらえますか?
わかりました。
そのように返答しておきます。
困りごと「鏡の清掃編」
鏡の汚れがどうしても落ちないんです。
ちょっと見せてもらえますか?
なるほど、この汚れの原因はタオルにあります。
汚れたタオルで鏡を吹くとどうしても白い線が残るんです。
奇麗なタオルでやってみますね。
ほら、白い線が出ないでしょ。
この汚れは汚れたタオルで清掃したことによる清掃の汚れなんです。
そうなんですね。
あぁ確かにそうですね。
それは知らなかったです。
次からは新しいタオルで清掃します。
このように、スタッフの困りごとに対して的確な答えを返し続けることができれば「あなたのいうことは正しい」という認識になっていくのです。
せっかくなので更にレベルを上げます。
今度も困りごとには変わりないのですが、その場だけの困りごとを解決するのではなく、先を見越して回答します。
レベルアップした困りごと「ルールの変更編」
ここを土足禁止にするよう本部から指示がありました。
そうですか。
全体の決定事項であればルールを変更しましょう。
確かに、お客様からも土足禁止にしてほしいという声がありましたね。
ただ土足禁止の貼り出しで促すだけではなく、誰が見ても100%わかるように一か月だけ大げさに告知しましょう。
お客様からの「そんなの知らない」「聞いていない」「そんな告知ではわからないし見ない」という声を回避します。
そうですね。
後々お客様から言われることを想定して先にお声を回避することは重要ですね。
私たちも怒られるの嫌ですし。
上の例では、本部からの指示に対して単純に従うだけではなく、今後のトラブルを想定して先を見越して行動するパターンです。
このように先のトラブルを想定して、先手を打った行動をとることがスタッフを納得させるスキルには必要です。
あなたの判断力が納得させるスキルに繋がる
あなたの判断力が納得させるスキルに繋がります。
スタッフの困りごとをサッと解決するだけではなく、先を見越した上で困りごとを解決できれば完璧です。
あなたの判断でその場を乗り切ったとしても、その判断で後にクレームに繋がりスタッフを困らせることに繋がるケースが多くあります。
その場しのぎの回答ではいけません。
スタッフの信頼を勝ち取り、今後あなたの指示やお願いに耳を傾け、納得してもらいたいのであればここまで考えてほしいと思います。
先のトラブルを想定した回答や行動ができると自然にあなたの言う事を素直に聞き入れ、納得して動いてくれることでしょう。
先日決めたルールに対して使いにくくなったというクレームが殺到していますが・・・
そのようですね・・・
以前のお客様からの声でルールを変更したのですが・・・
改めてルールを検討します。
上司にも相談してみます。
完全にその場しのぎのルール変更ですね。
その場は解決しても、その判断が間違えていたケースです。
スタッフを守る立場でもあるあなたは判断を間違えてはなりません。
判断力には経験も必要かもしれませんが、先を想像できる人なら差ほど経験は不要ではないかと思います。
先を予測した行動については【高レベル】仕事では新卒のあなたが選んだ「安全な選択」がスタッフを救うことに繋がるもご覧ください。
まとめ
少し遠回りの解説になりましたが、既存スタッフを納得させるスキルについて解説しました。
現場業務をマスターすることや模範になることはあなたの行動1つでどうにでもできます。
つまり誰にでもできます。
その先の、スタッフを納得させることについては簡単ではありません。
あなたの適切な判断がスタッフを救うことに繋がり、これを繰り返すと徐々にスタッフはあなたを信頼し、頼り始め、あなたの指示やお願いを快く引き受けてくれるようになります。
この記事に書かれたスキルは決して簡単とは言えません。
私は新卒という1年目の状態でここまでは望みません。
むしろ2年目、3年目でもここまで先を想定して判断できる人は一握りではないかと思います。
私の回りでもいないかもしれません。
皆ができないからこそ、ぜひチャレンジしてほしい課題です。
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